くわしくないけれど、すきなひと [理由なき、おすすめ]
裏面58。(国道58号線ってありますが、58という数字もすきだ)
今日は、いまでも詳しくはないのですが、すきなまま今日に至っている人のうちの何人かを吐露。
何かと、私に影響をあたえ、太陽になり、傘になってくれた、あったことのない日本人であります。
順番に意味はありません。
まずは、室生犀星さんです。ここにはエッセイを。私は能登に縁があることもあり、大人になった頃からでしょうか、一人金沢に行く機会もあり。文学館に行っていたので知ってはおりました。友人が作品を好んでいたせいで、幼少の生活とゆかりの深いお寺などを紹介してもらったのが、特に興味をもったきっかけです。
それから、実際にゆかりの地を訪ねたりしました。夏の金沢(結構暑い)犀川のほとりでぼーっとして過ごしたんであります。
詩集や小説の類をあまり拝読しておりませんが、楽しみにとっておきます。
このエッセイは、赤裸々に生い立ちが書かれていたり、東京での暮らしぶりなどが書かれていて、くだけた気分で読める本です。夏の犀川のほとりで、このエッセイが書かれた頃の風景を想像するのも、せつなくもあり、楽しくもありです。
ついぞ学生の頃に理解できず、大人になっても挫折したのですが、西田幾多郎さんです。
すみませんが単純に石川県つながりです。
内灘といいましょうか、宇ノ気といいましょうか、石川県のその辺に記念館があります。私も一度是非行きたいと思い、訪ねました。自筆の書、草稿など、拝見できました。
トライを続けているのですが、しっかり読みきれずにおります。難しいなあ、私には。素直に解説書でも読むか。
いまだに、西田哲学がなんであるかも知らず、上げたり下げたりの評論の評価すら分からないのでありますね。
最近読もうとしている本であり、これも石川県つながりです。西田さんとも親交のあったという鈴木大拙さんであります。
すきなひとというより、気になる方でありますね。ご両名は。
次は、種田山頭火です。この方の生き方を真似も同感もしないのですが、不思議とその歩まれた人生には味わいを感じてしまうのです。また、おおよそ、常に道に生きた方でもあって、その面は尊敬の念がなくもありません。
本当に足で歩いて、自分に悩み、歩くことでもう1日と命をつないだ方なんですね。酒癖や、時折女性関係のことなど、人間臭くもあって、煩悩のたな卸しをしながら歩いた様な方に思えました。(エッセイ的な本もあるので、おすすめです。ご興味があれば)
なお、句の魅力は例え様のないものです。有名な句には(字が違ったらごめんなさい)「うしろ姿のしぐれてゆくか」や「まっすぐな道でさびしい」がありますが、他にも味わい深い句が、山頭火のある日ある場面の心がうつしとられております。
色んな句集がありますが、とりあえずこのシリーズをかつて何巻か買い求めた気がするので、リンクしておきます。
今度は「仏」つながりになりますが、「青春のxx」で有名な五木寛之さんであります。
私は正直、この方の文学作品は存じません。このところは、仏教系のご本など書かれていることは存知ておりまして、NHKで特集があるというので、はじめて近づいた具合。
テレビで映像版がありましたが、ご本の方は、インド編の上下で、旅をしながら、人間ブッタを想像する五木さんの優しい目線と、いたずらに崇拝するのではなく、優れて生き様としてインドの偉大な思想家としてのブッタを再発見できる様に思いました。
どの宗教も、伝播の過程やその後の経緯で様々に変容したり、個性を帯びてゆく様でありますが、五木さんはこの旅のあと、中国、朝鮮半島、ブータン、日本、アメリカと旅をし、思索をされています。
最後は、種田山頭火と出身県は同じ山口県だったでしょうか。中原中也さんです。
小林秀雄らとの親交についての方で知っている方も多いかも知れません。
中学時代の昼休みは、ある年はほぼ毎日、彼の詩集を眺めてました。
実は全く意味も分からずに、眺めていた様に思います。
すでに私は、中也が生き抜いた人生よりも長く生きているのでありますが、ようやく、理解でき詩が増えてきている様な具合です。
その程度の咀嚼力と感受性ではありますが、何があっても、中原中也の詩が好きなのであります。
有名でない詩にも良く情景をうたったものもあります。私もまだ読めていない作品がありそうすから、少し腰を落ち着けて味わってみたいものです。また時間をもうけましょう。
今回はこんな感じで。かためになったかも知れませんが、まあ、こんなのもいいでしょう。
では、また次の機会に。
「良い年をお迎えください」
サイドB
今日は、いまでも詳しくはないのですが、すきなまま今日に至っている人のうちの何人かを吐露。
何かと、私に影響をあたえ、太陽になり、傘になってくれた、あったことのない日本人であります。
順番に意味はありません。
まずは、室生犀星さんです。ここにはエッセイを。私は能登に縁があることもあり、大人になった頃からでしょうか、一人金沢に行く機会もあり。文学館に行っていたので知ってはおりました。友人が作品を好んでいたせいで、幼少の生活とゆかりの深いお寺などを紹介してもらったのが、特に興味をもったきっかけです。
それから、実際にゆかりの地を訪ねたりしました。夏の金沢(結構暑い)犀川のほとりでぼーっとして過ごしたんであります。
詩集や小説の類をあまり拝読しておりませんが、楽しみにとっておきます。
このエッセイは、赤裸々に生い立ちが書かれていたり、東京での暮らしぶりなどが書かれていて、くだけた気分で読める本です。夏の犀川のほとりで、このエッセイが書かれた頃の風景を想像するのも、せつなくもあり、楽しくもありです。
加賀金沢・故郷を辞す (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
- 作者: 室生 犀星
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/12
- メディア: 文庫
ついぞ学生の頃に理解できず、大人になっても挫折したのですが、西田幾多郎さんです。
すみませんが単純に石川県つながりです。
内灘といいましょうか、宇ノ気といいましょうか、石川県のその辺に記念館があります。私も一度是非行きたいと思い、訪ねました。自筆の書、草稿など、拝見できました。
トライを続けているのですが、しっかり読みきれずにおります。難しいなあ、私には。素直に解説書でも読むか。
いまだに、西田哲学がなんであるかも知らず、上げたり下げたりの評論の評価すら分からないのでありますね。
最近読もうとしている本であり、これも石川県つながりです。西田さんとも親交のあったという鈴木大拙さんであります。
すきなひとというより、気になる方でありますね。ご両名は。
次は、種田山頭火です。この方の生き方を真似も同感もしないのですが、不思議とその歩まれた人生には味わいを感じてしまうのです。また、おおよそ、常に道に生きた方でもあって、その面は尊敬の念がなくもありません。
本当に足で歩いて、自分に悩み、歩くことでもう1日と命をつないだ方なんですね。酒癖や、時折女性関係のことなど、人間臭くもあって、煩悩のたな卸しをしながら歩いた様な方に思えました。(エッセイ的な本もあるので、おすすめです。ご興味があれば)
なお、句の魅力は例え様のないものです。有名な句には(字が違ったらごめんなさい)「うしろ姿のしぐれてゆくか」や「まっすぐな道でさびしい」がありますが、他にも味わい深い句が、山頭火のある日ある場面の心がうつしとられております。
色んな句集がありますが、とりあえずこのシリーズをかつて何巻か買い求めた気がするので、リンクしておきます。
今度は「仏」つながりになりますが、「青春のxx」で有名な五木寛之さんであります。
私は正直、この方の文学作品は存じません。このところは、仏教系のご本など書かれていることは存知ておりまして、NHKで特集があるというので、はじめて近づいた具合。
テレビで映像版がありましたが、ご本の方は、インド編の上下で、旅をしながら、人間ブッタを想像する五木さんの優しい目線と、いたずらに崇拝するのではなく、優れて生き様としてインドの偉大な思想家としてのブッタを再発見できる様に思いました。
どの宗教も、伝播の過程やその後の経緯で様々に変容したり、個性を帯びてゆく様でありますが、五木さんはこの旅のあと、中国、朝鮮半島、ブータン、日本、アメリカと旅をし、思索をされています。
21世紀 仏教への旅 インド編・上 (21世紀 仏教への旅)
- 作者: 五木 寛之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/28
- メディア: 単行本
21世紀 仏教への旅 インド編・下 (21世紀 仏教への旅)
- 作者: 五木 寛之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/28
- メディア: 単行本
最後は、種田山頭火と出身県は同じ山口県だったでしょうか。中原中也さんです。
小林秀雄らとの親交についての方で知っている方も多いかも知れません。
中学時代の昼休みは、ある年はほぼ毎日、彼の詩集を眺めてました。
実は全く意味も分からずに、眺めていた様に思います。
すでに私は、中也が生き抜いた人生よりも長く生きているのでありますが、ようやく、理解でき詩が増えてきている様な具合です。
その程度の咀嚼力と感受性ではありますが、何があっても、中原中也の詩が好きなのであります。
有名でない詩にも良く情景をうたったものもあります。私もまだ読めていない作品がありそうすから、少し腰を落ち着けて味わってみたいものです。また時間をもうけましょう。
今回はこんな感じで。かためになったかも知れませんが、まあ、こんなのもいいでしょう。
では、また次の機会に。
「良い年をお迎えください」
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