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バスキング体験(ドレクスキップ/2012.4.12@吉祥寺、モダン・アイリッシュ・プロジェクト/2012.4.13@二子玉川) [音楽]

裏面の354回目。

今日は、いわゆる贔屓の皆様のお話でなくて。

バスキング関連をね。

バスキング体験ってタイトルはちょっと変だけども。

(あの入浴剤で、あのバスキングとは違います。まあ、冗談ですが)


busk = 大道芸 の意味で、

ネット上の辞書だと、バスキング(busking)は以下の通りになってます。

***gooより***

イギリス、ロンドンの地下鉄構内での音楽演奏。
[補説]2003年5月より構内での演奏にはライセンスの取得が必要となる。それ以前は違法行為。

*******

日本だと、昔のホコ天的なものかと思うと、それはちょっと違う気はします。


路上ライブは、やる方の意識や技量によったら、

この言葉で意識はしていないと思いますが、

一種になるかも知れません。


許された場所で、演奏をしたり、歌を歌って、

チップを頂いたり、音源を売ったりで現金を得るというスタイル。


そういう感じの演奏、場をさす感じですかね。



私は意識して観たのは、3回くらいしか経験がないです。


バスキングをやる様な場所や、設備がしっかりした環境下で観ただけでして、

表だけを見ているだけかも知れません。


その点はお断りをしておきます。


まあ、どっちかというと、私が観たものは、

バスキングという名の企画体があって、

そこに参加してゆくグループがある。


我々はそれを観る。


という感じですかね。



この数年、大勢グループがいる様ですが、

アイリッシュ系のトラディショナルな音楽とか、

北欧のトラディショナルな音楽などを演奏するグループが

普通にこうある様でして。

(無知ですね、結構新鮮じゃないかあと興奮気味になったのですが、

 色々いらっしゃるわけです。

 先だってのスティールパンの世界も同様の様でしてね。

 知らないこと、多いです。はい。)



今回はその様なグループを、バスキングというスタイルで体験してきました。


バスキングライブをする人は他のタイプもあると思いますので、

一例と思っていただければと思います。


前にもちらりと記録だけした時もありましたが、

まあ、この数日に観た2つのグループを記録しておきます。

P1000070.JPG

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ざっくりと、観終わった感想を先に書きますと、

ロックバンドとかポップ系の人々を観るのとはちょっと違いました。

趣が。


上手いとか、どうとかいう点より、

その後の段階。

楽しむために聴く、という感じです。

踊るために聴くという方が、キザだけど、いいかも知れません。


だから、初めてみるんだけど、

最初から贔屓のバンドを観ている様な気持ちに似ています。


勿論、ロック、ポップのライブでも、

対バンが良かったとか、といって全体的に飽きないライブも多々ありますから、

比較ではなくて、例えということですがね。


ともかく。

聴き手も、最初から、演奏者の立ち位置まで引き上げてくれるのです。

むしろ、聴き手の耳はどうでも良いという感じです。


これは嬉しいことです。

後は楽しむだけですから。

(全員がそうであるかは、知りません。)


また、奏法が伝統に根ざしたものであるためか、

観ればすぐ分かりますが(素人にもわかりました)、


技量、心の両方が鍛えられてないと演奏できない


そんな曲を、軽がると、演奏します。


ですから、「あれ?」と人は足を止めて、

聴きに入ってしまうのであります。

そう思ったのです。私は。


上から目線でないです、

下から目線で、

そう思わされちゃうということです。


ですから、

いきなり、曲の表現自体の世界に入れる面白みがありました。


また、聴き手を選ばない。

街頭でやっているので、余計ですかね。


それ位に腕がないと、客を集められないですものね。


帰っちゃうし。

チップもね、もらえないし。


赤ちゃんを連れたママさんたち。

年代もお子様から、僕らの先輩世代である50、60代まで様々。


ひとりでずっと前にちょこちょこ行って、ずーっと観ている子、

踊りだす子、駆け出す子。


微笑ましい光景が生まれ、

演奏者もそれを観て喜んでいる風な世界も展開されまして。


別の国かなあと思います、一瞬。


いやー、いい文化が根付きそうじゃないかあ、

と思いもしたり。

(既に根付いているのかも知れないけど)


関係の方々の力ですよね。


そうそう。

勿論、演奏の対価も求めてはいるのでね。

チップをね。

あるいは、制作したCDを買ってもらうとか。

グッズなんかも販売していたグループもありました。


「今日はチップって、どんだけ集まるのかなあ」


などということは、

微塵も気にしていない様な風情なんであります。


頂戴ってなことは、喋りますけど。


とても、無関係に、たのしそうに演奏しているんです。


ですから、私の様な、音楽は好きでも、案外ケチでへそまがりでも、

それじゃーという気になるのですよ。自然と。

集めにこなくても、こちらから、入れにゆくという具合ですよ。


演奏も良いし、楽しいし、ね、切羽詰まった感じもないとくりゃ、

そりゃこっちもね。

札は出せないけど、まあ、私なりの気持ちをね、

入れますよ。箱とか、ザルとかに。


さすがにこの数日のグループは、僅かですけども、

チップでもと思いましたもの。


思えばね、私が好きになったミュージシャンの方達って皆そうで。

音楽を聴いてもらうを大事にして、それがコチラに先に伝わっていて、

その次に色々と要求がちらちらするという。

そんな、わきまえた感じが自然だといいのですな。

次のライブも来てね、CD買ってねということのは、次に自然に出てくる感じ。

色々悩むこともあるけど、

あくまで楽しんでるぞーというオーラが出ている。


それで、こちらも、次も観たいという気にさせてもらえるという。

そんな方達だと、かなり好きになる場合が多いかなあ。


さて。

話をバスキングで観た、グループに戻します。


とにかくですよ、

目指す音の世界感や演奏は洗練されていて、

卓越した技術があるのです。


そりゃ、心ひかれてしまうよなあという、ことなんです。


CDも出しているグループばかりを観ましたが、

今のところは、とにかく生演奏を数みたいという気持ちの方が私は強かったです。

どうやって演奏しているのか、ということにも興味がありますし。


CDも良いだろうなあとは思うので、そのうちに。


まあ、とにかく。


演奏者同士が演奏を通じて


躍動感を感じさせてくれたり、


楽しませてくれたり、


お互いがセッションで煽ったりしている様が実に心地よく。


また、打楽器の類は、場所によっては、

マイクで拾わない場合もあり、

これが心地よい。


加工されていない、響。

新鮮です。


私のルーツの一つには、

ドラム自体の音を加工しつくしてしまうタイプの音楽もあります。


が、それとは別に、生で演奏されて響いてくるものは好きなのです。

最近では、特に、マヌ・カチェ観て以来、その辺りへの気持ちは深まってましてね。

(勿論、加工系も、それは、それとして好きではあります)



セットも個性的で。

自分に必要な音のために、道具も加工しちゃうという感じがあります。


あと不要なものは、はずしちゃうとか、まあ、実に自由です。


まあね、楽しいですよ。


上手いなあと思うし、現地まで修行にいっていたり、

アカデミックな道からきた方もいるし、そうでない人もいるし。

そういうことも、興味深い。


他国の伝統音楽をベースに、オリジナルも創っていますし、多才だと感じます。


さあ、順序が逆だけど、

最後に私が見たグループを紹介しておきましょう。


フライヤーなどで次のライブの宣伝などありましたので、

宣伝になるから、そのまま載せておきます。



写真は携帯も私の腕もしょぼいので、

色悪し、ぼけてるのが多いですが、


雰囲気は少し伝わるかなあとおもって。

ランダムアップしています。


1.Drakskip(ドレクスキップ)

公式サイト
http://www.drakskip.net/

観た日、場所
2012.4.12 吉祥寺

コピー ~ EPSON001.JPG

コピー ~ EPSON002.JPG

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P1000070.JPG

パーカッションのところに、フロアタムの上のリムからはずしてマイクで音を狙っていて、

下側には打面があって、ペダルを踏むとビーター(あのバスドラムのマレットのデカイヤツみたいな)が

けりあげる構造になっているのが印象に残りました。

フィドル(バイオリンと同じみたいだね)だけでなく、ニッケルハルパという、珍しい楽器の奏法、

音色も印象に残りました。

あとは、アイルランドの楽器らしいですが、太鼓のバウロンというのがあり、

これをドラムでいえばスネアの位置において、手やスティックで音だしてて、

興味深いセッションでした。


このバンドの公式サイトを眺めるだけで、興味の入り口が色々あります。

メンバー紹介欄にも楽器の説明や、経歴の説明があります。


2.Modern Irish Project(モダン・アイリッシュ・プロジェクト)

公式サイト
http://mipmusic.jimdo.com/profile-1/

観た日、場所
2012.4.13 二子玉川
コピー ~ EPSON004.JPG

コピー ~ EPSON005.JPG

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アイリシュの伝統音楽をベースにした音楽では、

ドラムスはあまりいないそうですが、このバンドにはいて。

フィドルもギターも凄腕でした。



ドラムはバスドラムをはずした、小さいタムが一つと、

フロアタム、スネア、ハイハット、ライド、

クラッシュというより小さめのクラッシュライド(これはパイステって印字が見えた)

という編成でした。

(バスドラムはもってきてはいた様で、奥の方においてありましたが)

曲によって当然楽譜があってそれを暗譜して演奏している様でしたけど、

他の奏者との呼吸で間合いや、音、タッチを繊細にコントロールしてました。

あとは、シンバル含めた、音の強弱やバランスのとり方、抜けのよさが印象に残りました。

あとは、スネアのスナッピーをはずして、全部の楽器を手で叩いた曲もあったり、

面白かったです。

田嶋 友輔さん、いいなあ。


長くなりましたが、こんな体験をしてきました。


また、いつか。機会があれば。


これから陽気もよくなるので、お近くで体験できる方は、お勧めです。


(乱文、誤字、脱字、多謝)

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