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猫をみた [断片]

散文詩風なものはMyspaceに書いているのですが、
たまには裏面に。20回目。


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無題

雑踏を逆流するように、はじに にげる野良猫を見た。
左足をつくのが痛くて、たまらない様子だ。

でも気は強そうな眼をしている。

心配でかけよりたくなった・・・が、野良猫の生き方もある、
それにスーツ姿でカバンをもって、こんな街中で何をしようというのだろう、自分。

そう思い猫を見たら、視線があった気がした。

私は、その場から離れ、歩き始めた。
数歩歩いて振り返ると、また視線があった。

こんな雑な街の動物こそ救われて欲しい、そう思ったが、
彼もしくは彼女は、「何見てんだ。気になるなあ、何かくれるっていうのか?」
僕の偽善を見透かしてそう思っていたのも知れない。

この街の野良猫はそういいそうな感じもする。
僕が住んできた街の野良猫たちとは、大分違う。

近くの有名な公園に捨てられ、後に街にでてきた命なのか、
この厳しい街で続いてきた命なのか。

言葉にできないのだが、なぜだ今日は一日中、
彼もしくは彼女を見た一部始終が気になって仕方がなかった。


勝手に心を痛めただけで、彼もしくは彼女の救いにはならぬ日
でも願わくば赦されたいという図々しい私がいる[雷]
タグ:野良猫 偽善
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