硫黄島でたたかった人のこと、終戦の裏舞台のこと [知る努力と勇気]
番外編の8回目です。(裏面は今回で全42回。普通の裏面が34回(うち臨時2回)でした)
番外編になると、話題が偏るのですが、今日は季節とも、世相とも何の関係もないことを書き連ねます。
この数ヶ月、改めて先の大戦のことに、冷静に関心があり少しだけ書物を読んだり、
映像の収集(勿論テレビ、映画)をしたりしていました。
きっかけは、沖縄の慰霊の日あたりでした。
ぼんやり、沖縄戦とその後の民衆や社会のこと、毎年と同じ様に原爆投下のことなどを、改めて考えたのがきっかけでした。
勿論、各地の大空襲も。
考えようにも、現在は、様々な面で当時と乖離が大きく、想像するのも限界があるとも思っていました。
今の子供達に、一体どうやって、事実と戒めを伝えるのか自信がなかった、ということもあります。
偏った考えで、自虐的になるのも、国粋的になるのも嫌でしたし。
それに、学校にだけ語らせるというのも、偏るのではないかと思ってもおりました。
私自信が、教科書より話しから、当時のことを聞きましたので、その影響もありますが。
ということで、良く知らないけれど、言葉だけは子供の頃から聴いていた東京都の島である硫黄島のこと、
終戦前後の政府の動き含めて、自分なりに触れてみようと思ったということです。
終戦前後のことは、昭和天皇そのものにも関心があり同時進行で読み進んだものです。
渡辺謙さんも出演されていた「硫黄島からの手紙」は、つい先日テレビで見ることができました。
アメリカ人監督が撮った映画と思うと、まるで日本人が撮った様で、不思議に思えました。
(映画として、ちょっとぐっとくるセリフがあったので、そのセリフが頭から離れなかったです。
ご覧になった方は、それぞれの役者さんの、それぞれの場面のセリフに思い入れがおありでしょう。
私も同じだと思います。)
では、今の私には、まだ意見などの整理ができていませんので、
触れた本やドキュメンタリー(DVDの情報を載せましたが、私は再放送で見ました)を記しておこうと思います。
(アマゾンの情報を使いますが、図書館がお近くにあれば、借りてみるという手段もあろうかと思います。
ただ、受け止めるのに勇気が必要な記述もある気もしますので、その点は自己責任でお願いします。)
こちらの本の著者は、NHKのドキュメンタリーにも登場されている方です。
厚い本で半分程度までしか読めていませんが、イラスト(ボールペン画で当時の様子も細かく描写されています)もあります。
シベリア抑留。マイナス50度の世界での強制労働です。暇をみて少しずつ理解できることがあればと思います。
(経験した方、そのご家族が亡くなったら、歴史の教科書に数行書かれて終わってしまうのでしょうか。心配です。
日本ではあまり話題にしませんよね・・・気のせいかなあ)
この本は、硫黄島で捕虜になり生き延び、島を渡ってアメリカ本土に渡り帰国。10年後に技術者として成功した主人公が、捕虜時代にゆかりのあるアメリカの土地を訪れるお話。
主人公の方は既に他界されていて、著者は息子さんとのこと。
主人公の方は、一般にいう硫黄島玉砕や栗林中将の部隊が総攻撃をかけた後も、多くの日本兵がそうであった様に、
暗い地下濠で身を隠しつづけたそうです。
しかし、気力体力ともに限界も超え、せめて最期は太陽の下でと、最後の力で這い出したところを捕虜に。
硫黄島にきて実弟と間違われて召集されたことが判明、仕方なくそのままになった38歳の技術者。
貴重な体験がつづられています。命を燃やしていた主人公の方の生き方が伝わってくるお話でした。
***
ということです。戦争や紛争の現実は、目を覆う光景もたくさんあります。私は今でも、ボスニアだったでしょうか、1990年過ぎだった気がしますが、水を汲みにゆく少年少女が狙撃されていた映像が頭を離れません。
(幸運にも打たれた瞬間の映像は見ずに済んだ)
硫黄島というと、栗林さんということになりますが、現場を逃げ歩いたり、隠れ抜いていた兵隊さんがどうしていたのか・・・
それを受け止めてみたいとは思っていました。
今のところ、ただただ、驚くことばかりで、胸がつまるだけ。何も言えないし、何も解釈できない。まだ、整理はその様な具合です。時間をもらいたいと思っています。
硫黄島では、皆、物資に困っていたそうですが、特に水は大変貴重だったそうです。
喉の渇きは、多分、私などは経験したことがない位なのだろうと思います。
硫黄島は、今は自衛隊が占有状態(米軍もいるそうです)で、時折、慰霊のための墓参で渡航が許可されるだけの模様。
遺族や遺族会などと縁もゆかりもない一般人はゆける島ではない様です。
なので、NHKの映像も、映画のうちロケされた部分の映像は貴重に思いました。
この種の関係では、少し戦争そのものから離れ、横井さんや、小野田さんのグアムやルバングでの様子、小野田さんの近年の著作を拝見してみようかと思っています。
では、番外編の8回目はこれまで。
次回は、なにか音楽なり、映像なり、あるいはどこかの地域の話題などにしましょうかね。更新はゆっくりと。
つい、連発してしまうなあ。
番外編になると、話題が偏るのですが、今日は季節とも、世相とも何の関係もないことを書き連ねます。
この数ヶ月、改めて先の大戦のことに、冷静に関心があり少しだけ書物を読んだり、
映像の収集(勿論テレビ、映画)をしたりしていました。
きっかけは、沖縄の慰霊の日あたりでした。
ぼんやり、沖縄戦とその後の民衆や社会のこと、毎年と同じ様に原爆投下のことなどを、改めて考えたのがきっかけでした。
勿論、各地の大空襲も。
考えようにも、現在は、様々な面で当時と乖離が大きく、想像するのも限界があるとも思っていました。
今の子供達に、一体どうやって、事実と戒めを伝えるのか自信がなかった、ということもあります。
偏った考えで、自虐的になるのも、国粋的になるのも嫌でしたし。
それに、学校にだけ語らせるというのも、偏るのではないかと思ってもおりました。
私自信が、教科書より話しから、当時のことを聞きましたので、その影響もありますが。
ということで、良く知らないけれど、言葉だけは子供の頃から聴いていた東京都の島である硫黄島のこと、
終戦前後の政府の動き含めて、自分なりに触れてみようと思ったということです。
終戦前後のことは、昭和天皇そのものにも関心があり同時進行で読み進んだものです。
渡辺謙さんも出演されていた「硫黄島からの手紙」は、つい先日テレビで見ることができました。
アメリカ人監督が撮った映画と思うと、まるで日本人が撮った様で、不思議に思えました。
(映画として、ちょっとぐっとくるセリフがあったので、そのセリフが頭から離れなかったです。
ご覧になった方は、それぞれの役者さんの、それぞれの場面のセリフに思い入れがおありでしょう。
私も同じだと思います。)
では、今の私には、まだ意見などの整理ができていませんので、
触れた本やドキュメンタリー(DVDの情報を載せましたが、私は再放送で見ました)を記しておこうと思います。
(アマゾンの情報を使いますが、図書館がお近くにあれば、借りてみるという手段もあろうかと思います。
ただ、受け止めるのに勇気が必要な記述もある気もしますので、その点は自己責任でお願いします。)
硫黄島の戦い―矢弾尽き果て散るぞ悲しき (別冊歴史読本 (53))
- 作者:
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
こちらの本の著者は、NHKのドキュメンタリーにも登場されている方です。
厚い本で半分程度までしか読めていませんが、イラスト(ボールペン画で当時の様子も細かく描写されています)もあります。
シベリア抑留。マイナス50度の世界での強制労働です。暇をみて少しずつ理解できることがあればと思います。
(経験した方、そのご家族が亡くなったら、歴史の教科書に数行書かれて終わってしまうのでしょうか。心配です。
日本ではあまり話題にしませんよね・・・気のせいかなあ)
この本は、硫黄島で捕虜になり生き延び、島を渡ってアメリカ本土に渡り帰国。10年後に技術者として成功した主人公が、捕虜時代にゆかりのあるアメリカの土地を訪れるお話。
主人公の方は既に他界されていて、著者は息子さんとのこと。
主人公の方は、一般にいう硫黄島玉砕や栗林中将の部隊が総攻撃をかけた後も、多くの日本兵がそうであった様に、
暗い地下濠で身を隠しつづけたそうです。
しかし、気力体力ともに限界も超え、せめて最期は太陽の下でと、最後の力で這い出したところを捕虜に。
硫黄島にきて実弟と間違われて召集されたことが判明、仕方なくそのままになった38歳の技術者。
貴重な体験がつづられています。命を燃やしていた主人公の方の生き方が伝わってくるお話でした。
***
ということです。戦争や紛争の現実は、目を覆う光景もたくさんあります。私は今でも、ボスニアだったでしょうか、1990年過ぎだった気がしますが、水を汲みにゆく少年少女が狙撃されていた映像が頭を離れません。
(幸運にも打たれた瞬間の映像は見ずに済んだ)
硫黄島というと、栗林さんということになりますが、現場を逃げ歩いたり、隠れ抜いていた兵隊さんがどうしていたのか・・・
それを受け止めてみたいとは思っていました。
今のところ、ただただ、驚くことばかりで、胸がつまるだけ。何も言えないし、何も解釈できない。まだ、整理はその様な具合です。時間をもらいたいと思っています。
硫黄島では、皆、物資に困っていたそうですが、特に水は大変貴重だったそうです。
喉の渇きは、多分、私などは経験したことがない位なのだろうと思います。
硫黄島は、今は自衛隊が占有状態(米軍もいるそうです)で、時折、慰霊のための墓参で渡航が許可されるだけの模様。
遺族や遺族会などと縁もゆかりもない一般人はゆける島ではない様です。
なので、NHKの映像も、映画のうちロケされた部分の映像は貴重に思いました。
この種の関係では、少し戦争そのものから離れ、横井さんや、小野田さんのグアムやルバングでの様子、小野田さんの近年の著作を拝見してみようかと思っています。
では、番外編の8回目はこれまで。
次回は、なにか音楽なり、映像なり、あるいはどこかの地域の話題などにしましょうかね。更新はゆっくりと。
つい、連発してしまうなあ。
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