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久々の番外編を [断片]

久々に番外編。

最近、図書館で借りて読んだ本の話題。


ひめゆりの塔をめぐる人々の手記 (角川文庫)

ひめゆりの塔をめぐる人々の手記 (角川文庫)

  • 作者: 仲宗根 政善
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 文庫




本の画像はないですが、再映画化で文庫化されたののを読みました。映画のキャストが、大きな木のまわりに集合しているシーンの写真がカバーになってました。(色々な版があると思います)
完全に読み切れずに、一度図書館に返却したのですが、続きは少し時間をおいてまた読みたいです。

目の前に乏しい想像力で、映像と音をイメージしてみました。そうすると、場面が現実として迫ってくるのですが、どうしようもない、感情のかたまりみたいなものが胸をついてきました。今は手を合わせるしかないなあと、そう思いました。

THE BOOMの島唄という歌があります。好きな曲ですが、聴こえ方も少し変わるかも知れない、そう思いました。
海外を経て、普遍性を確認したあの唄。
この本を途中まで読んだ僕には、まさにその時の唄として戻ってきた気がしています。今まで、詳しく知ろうとしなかったのは、音楽として純粋に感じたかったのですが、年を経て、少し踏み込めたのかも・・・知れないです。遅すぎるけれども。

現代の政治や防衛、国民としての姿勢などとの考察などできません。しかし、一度決めたら矯正せずに突き進む様な社会は、実に危なく、愚かしく、非効率で、命にとって迷惑なものであるとは感じました。読書感想文みたいだけれども。

文章には別に反戦などは書かれていない様でした。
淡々と毎日の具体的な負傷した兵士や看護仲間の様子と気持ちが一人称で簡単につづられていました。
艦砲射撃、機銃掃射を受け、それに壕の中で耐え、目の前で亡くなる人達を見つめている。
症状の頗る悪化する人達がいて、でも医療用品の不足著しく、何もできずに、でも任務で自分達がいる。

しかも、最後は壕にこもっている。

そんな中でも、気持ちを切らさずに、看護を続ける人間の歴史が、事実がつづられておりました。

こういうものは、主義主張などにこだわらず、是非、一度読んでみても良いと思いました。そして、別にすぐに感想を言葉にしなくても良いだろうとも。沖縄戦は、なかなか近づけずにいたのですが、もっと知る必要があると感じました。
広島、長崎のことも、私は多くを知らないままに年をとってしまいました。

比較的被害が少なかった沖縄の西、八重山地方でも、空襲はあったし、女学校の生徒が今の石垣空港の基になる空港建設をしたという話も、最近知りました。
あと数年で新空港になりますが、今の石垣空港の礎をつくってくれた訳です。空襲の恐怖もあったのに。

次に行くとき、少し違う気持ちも持って、タラップを降りるでしょう。(石垣は今でもタラップです)。
だからといって、暗い気持ちになりに行くわけではないですが、普通に大事なことだったと、感謝するという様な具合であろうかと思っております。

あと、
ハイサイおじさんという曲があるが、あの曲も戦争が影を落としているということも、数ヶ月前に知りました。
曲は陽気で、歌詞もコミカルで、おませな歌詞がありますが、背景は実に悲しいものでした。
ビデオ作品でしたが、作者の喜納昌吉さんが語る、曲ができるきっかけの場面があっけらかんとしていて、その悲劇や背景の暗さとの対比がすごいせいで、歌を口ずさむシーンが続くのですが、感涙ものでありました。

下はその曲も入っているアルバムです。

ベスト撰集

ベスト撰集

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: アイネットワーク
  • 発売日: 2001/03/23
  • メディア: CD



チャンプルーズの1枚目と2枚目が収録されています。東京などに紹介された初期チャンプルーズが詰まっています。
今日の話とは無関係に、沖縄民謡とは違う、このバンドの音楽があります。

心が強くないので、あんまり刺激が強いとよろしくはないので、ゆっくりになってしまいますが、これからも、少しずつ、淡々と事実を拾う様な接し方をしていければと思います。歴史に対しては。
これは、見解を持つまでには、とても時間がかかる。心というか感情とか敵味方という厄介なものや、現実の得失などの利害に絡む気持ちをこすための、時間なり、なにかが必要に思え。冷静を取り戻しながら接したいと思うのです。

今日のところは、これ以上は何も出てこないので、以上です。

少し重めの話題でしたが、お付き合い頂いてありがとうございました。

今度は、裏面で。(チャンプルーズの話も、その場所でやりましょう。いつか。音楽の話もしましょう)

すべての人の心に花を[演劇]

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